2010年11月30日火曜日

Sony Reader

発表された内容のうちで特に注目したのは、収納しているタッチペンがけっこう細い点です。
これならiPadなどの指でしかうまく感知しない画面に比べるとより細かい作画がしやすい可能性を感じます。
もっとも手描きメモはおまけ機能ですけど、ちょっと期待してしまいます。
読書機能は電子ペーパーのほうが文字が見やすいのは定評ありますが、モノクロというのはやや残念であるし、文字ベースのデモしかないですけど、漫画なんかもうまく表示できるんでしょうか。

少し古いコンテンツですが、小学館ラジオ・ガガガというPodCastの番組ではコンテンツ作りの現在について興味深いコメントが多数ありました。これは文庫の出版について語られているのですが、コンテンツすべてについて共通する悩みを扱っていると思います。
「もはや読み手より書き手のほうが多い」 、「再生産」、「(売れているもののバランスの中でやっていくと、自然に何かの再来になってしまうほど)汲み尽くされている」、などなるほど、たしかにもう過去の作品の抽出物を新しい組み合わせで提示したに過ぎない物に見えてしまいやすい、というのはありますね。
しかしこれらの意見の裏を考えると、新しいものなどできない、ということではなく、よくよく気をつけないと本当に人を楽しませるものにはならない、ということなのだと思います。

制作・©:のぼる/N.Lab